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森博嗣資料館/すべてがSになる。

私の名前でしょう?
by RGBW
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#6 【謎の英語】

「すべては、トゥリビアル、瑣末だが…、無視できるほどではない…」犀川はここで言葉を切った。「つまり、諺で言うと…」
「瓢箪から駒ですね」萌絵はすぐ答えた。
チェスメン・フロム・ザ・ゴァード」犀川は萌絵だけに聞こえる小声で囁く。
本当に、先生の頭ってどうなっているのかしら?

  『笑わない数学者』(Novels)p.319-320より引用

 ※条件:『笑数』を読んでから見るといいと思います。

 【私の疑問】 萌絵ちゃんは何に驚いたんでしょうか?



     ↓        ↓        ↓

【諺】瓢箪から駒 【直訳】Chessmen from the gourd

 英語自体は、ただの直訳です。
 それなのに、萌絵ちゃんは犀川先生に驚いています。


『笑わない数学者』・・・笑わないと言えば、
笑わない猫、チェシャ猫が思い浮かびます。
ルイス・キャロルの有名な『不思議の国のアリス』に登場する猫です。
この物語には続編、『鏡の国のアリス』があります。

鏡を通り抜けたアリスは、物が反転する鏡の国に迷いこみます。
そこは時間、空間、因果関係が逆転する世界です。
あれ?

そして、chessの盤上を舞台に物語が展開され、
アリスのチェックメイトにより幕を閉じます。
萌絵ちゃんは作品を超越して犀川先生に感嘆したんでしょうか。

ちなみに、著者のルイス・キャロルは数学者です。

【英題】
 Through the Looking-Glass and What Alice Found There
  「鏡を通して、そこでアリスが見たもの」
by RGBW | 2004-12-19 16:45 | 赤い部屋Red
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